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コラムColumn

【建築主の声】プロデュース会社と建てた、川を臨むガレージ付き住宅。 江戸川区のガレージハウス

「予算のコントロールや建築家、施工会社にうまく伝えられないことを代弁してくれて。ザウスがいて良かったと思うことのひとつですね。」

所在地/東京都・江戸川区
敷地面積/379.0m2(約114.64坪)
延床面積/153.20m2(約46.33坪)
愛車/1999年ニッサン・プレサージュ
ビルトイン台数/2台

 

旧江戸川沿いの敷地に趣味のクルマやバイクをいじることもできる、
ガレージ付住居を建てようと決意したS夫妻。
直接建築家に依頼するのではなく、
第三者であるプロデュース会社に依頼したその理由は?

雑誌 ガレージのある家 vol.13 掲載
photo / Kengo WATANABE(渡部 健吾) text / Jun ISHIHARA(石原 淳)


 東京都江戸川区、都心まで電車で15分というアクセスの良さから最近人気のエリア。その旧江戸川沿いの閑静な住宅街の一角にS邸はある。「ここであれば家族5人が静かに生活できる。」そう感じたSさんは、この場所に念願のガレージハウスを建てたいと考えたが、直接建築家に依頼するか、プロデュース会社に依頼するか悩んでいた。しかし、多忙な仕事の合間を縫って何人もの建築家に会い、相性の合った建築家を探すのは時間と根気が必要で大変だと思い、2006年12月、ホームページのイメージが良かったことからザウス東京店に来店。自分たちの住宅に対する想いを相談した。
 
▲建築家・榎本康三さんによって提案されたガレージ前のアプローチ。モルタル仕上げにラインがデザインされ、アクセントになっている。
 
▲50インチのプラズマテレビが入るリビングルーム。テレビの棚は建具屋によって造作。Hちゃん(9歳)、Nちゃん(6歳)、Sくん(3歳)は家のなかでかくれんぼするなど大の仲良し。
 

ザウスには3人の建築家による設計コンペがあり、3者3様のプランを一度に見ることができる。自分たちの要望を伝えれば、プロデューサーの的確なアドバイスのもと、自分たちにとって最適な建築家を紹介してくれるのだ。こうしてSさんの「ザウスとのガレージハウスづくり」がスタートした。

 

▲娯楽ルームと呼ばれる6畳の和室には、和テイストのサニタリーも設置。友人を招いてお酒を楽しむこともできる。
 
▲シンプルにデザインされたサニタリー。落ち着いた色合いの天盤とアドヴァン製の水栓金具を組み合わせた奥様のコダワリの部分。
 

まず、コンペに選ばれた3人の建築家にSさんは「2台分のガレージを造ること、友人を招き入れる娯楽スペースがあること、川の見えるウッドデッキを造ること」をリクエストした。3人の建築家から提案されたプランはそれぞれユニークであったが、その中で特に建築家・榎本康三さんのプランにはSさんの要望が見事に反映されており、なおかつ遊びの要素も随所に盛り込まれていた。そして、何よりクルマ好きの建築家だったことが榎本さんを選んだ最大の決め手となった。

 

▲ガレージのまわりにはアクセントに外壁用の石材を使っている。将来を考えて、ガレージはなるべく大きな開口にしてもらった。
 

現在、小さな子どもが3人いるSさんにとって、ニッサン・プレサージュがファミリーカーとして大活躍。しかし、将来子供たちが大きくなったときクルマを買い替えることも想定して、ガレージの幅は3m20cm、全長5m50cmとハマーH2でも入れるスペースを確保している。「将来は時間を気にせず、ガレージでオートバイをレストアしたい。とSさん。当初、クルマ2台分のガレージを希望していたが、打ち合わせを進めていくなかで1台分のスペースに変更。しかし、趣味のスペースとしても使えるよう、壁面にはSさんの手によって収納棚やラックが設置できるようにと工夫が施されている。

 

▲1階のベッドルーム。アフリカンチェリーの床材が落ち着いた雰囲気を演出している。窓を開ければ川のせせらぎが聞こえる。
 

「リビングに飾ってある絵は子供たちとガレージで一緒に書いたんです。最初は買おうと思っていましたが、なかなか気に入った絵が見つからなくて…。それだったら自分で書こうと思い、書き始めたら子供たちが集まってきた。じゃあ、家を建てた記念に家族みんなで書こうということになって。ガレージはただクルマを入れるだけではなく、色々な使い方があると思います。」

 

▲Sさんが自ら石を運び、竹を植えた浴室の坪庭。バスルームの窓を全開にするとウッドデッキにも出られる。
 

旧江戸川の川面を眺めながら、リビングの大開口から降り注ぐ陽射しが気持ちいいS邸。Sさんがこだわったウッドデッキは、リビングの延長として使えるよう段差をなくし、一体感を持たせた。川を望むようにリビングには造作の大きなソファも置かれ、友人たちが集まってもゆったり寛げるようになっている。さらにユニークなのは、ウッドデッキの形状だ。これは榎本さんのアイデアで口の字型になっており、1階に下りられるよう階段が設けられている。天気の良い日は大人だけでなく、子供たちの遊び場としても大活躍する場所となるだろう。

 

▲収納や水栓のスペースを上手に利用することで広さを感じるトイレ。2Fのトイレは来客者も使うことを想定し、設計されている。
 

そして、インテリアも大好きなSさんはリビングにもこだわった。壁面にあらかじめ吊り下げられるよう設定されたプラズマテレビのテレビボードの裏面には照明が隠されている。「これは雑誌を見ていいなと思って、先生にお願いしました。」また、壁面の一部にはクロスではなく、アクセントにタイルが貼られている。「仕事柄、たくさんの飲食店を見る機会があるので、それらを参考にする部分は多かったですね。そのほかにも雑誌やインテリアショップなどよく見ました。街中の家も怪しいと思われるくらいじっくり見ていたことも(笑)!」Sさんのセンスが活かされたリビングだが、物が極力見えないように収納を確保するなど、建築家の細かい配慮も施されている。

 

▲キッチンはYAMAHA製システムキッチン・ベリー。収納ひとつとっても細かく計画されており、機能性も考慮されている。カウンターは建具屋による造作家具。キッチンの中庭に面した窓からは子供部屋を見下ろすことができ、奥様も安心だ。
 
▲ウッドデッキに通じるリビングのサッシは、全開にできるトステム製のシンフォニーマイルドを採用。ここからは旧江戸川を眺めることができ、Sさんのお気に入りの場所となっている。
 

S邸にはプライベートガーデンともいえる中庭があり、その中庭を囲むように各部屋が配置されている。その中庭を介して、キッチンからまた小さい子供たちの部屋を見ることができる。マンションから引っ越してきた当時は、スキップフロアの部屋に子供たちは大喜びで駆け回っていたそうだから、これなら奥様も安心だ。

 

▲3人の子供がいるS邸の子供部屋は、将来、仕切ることも想定してプランニングされた。上部にはロフトもあり、収納スペースも十分に確保されている。
 

また、1階に設けられたSさんのコダワリの6畳の和室には、入り口に玉石が敷き詰められ、まるで居心地の良い”居酒屋”風。ここで友人たちと一緒にゆっくりお酒を楽しむことができる。浴室は窓を全て開け放つと、2階から続くウッドデッキとSさんが手作りした坪庭を見ることができる。

 

▲リビングルームの壁面に貼られた石材は部屋のアクセントになっている。2階の天井高は4m80cmもあり、東面に設けられた大きな開口部から陽射しが降り注ぎ、気持ちの良い空間に。
 

総じて言えるのは、S邸は全てにおいて開放的な住まいであるということ。S邸の敷地は間口9m弱に対して奥行40m弱と細長い変形地。その敷地形状を活かし、建物の全長も16.7mと実に長い。しかし、中庭やアップダウンなどの建物に変化をつけることで単調にならず、楽しい空間に仕上がっている。

 

▲赤いソファを入れることを想定して設計されたリビングルーム。壁面のTVボードはSさんの要望で取り付けられた。インテリアは全てSさんのコーディネート。
 
▲来客用として、あらかじめ造作されたソファ。壁面の絵画はSさんご家族が竣工を記念して描いたもの。夕方の旧江戸川をイメージして描かれた力作。
 

「打ち合わせは楽しかったですね。私と榎本さんだけだったらきっと盛り上がりすぎて収集がつかなかったかも(笑)そんな時、ザウスのプロデューサーがビシッと「予算オーバーになりますよ」って言ってくれるので助かりました(笑)。」細かな打ち合わせを繰り返し、今年6月に竣工したS邸。「予算のコントロールや建築家、施工会社にうまく伝えられないことをザウスの住宅プロデューサーさんが代弁してくれて。ザウスがいて良かったと思うことのひとつですね。」とS夫妻。

 

▲Sさんが仕事で海外にいったときに購入したルーブル美術館の洋書。新築したときに飾るのが夢だったそうで、ソファの背面を利用した、”見せる収納”とした。
 

これから数年後、子育てが落ち着いた時、ガレージではきっとバイクのれストアしているSさんの姿が見られることだろう。

ガレージハウスの施工例はこちらから

 

榎本康三さん

旧江戸川沿いに建つ、まるでリゾートのような住宅をコンセプトに、様々なサプライズを織り込みました。玄関の吹き抜けにある大きなトップライトに沿って階段を上がると、リビングを中心にスキップフロアで建物が構成されています。家族が集うリビング・キッチン・ダイニングを中心に、大間口サッシから旧江戸川が一望でき、リビングから子供部屋の様子も見え、さらにはガレージの愛車が見下ろせます。ガレージは家の中のシューズクロークからも出入りでき、また隣接するパティオともつながり、開放的で趣味の空間として最高です。

 

S様に初めてお会いしたとき、S様ご自身が建築を好きであること、仕事柄、多くの商業施設をご覧になっているとお聞きしました。ザウスの設計コンペをご希望になり、コンペに参加していただく建築家は実績もあり、S様の要望をセンスよくカタチにできる方をお勧めしました。 最終的に選ばれた榎本康三さんはザウスでの実績もあり、S様の要望にも応えてくれる実力もお持ちだったので、適任でしたね。 S様に限らず、設計の打ち合わせは楽しく、建築家もお施主様の期待に応えるよう様々なアイデアを提案します。時には盛り上がりすぎてしまうこともありますが、それを抑えることも私の役目です(笑)でも、S様は「住みたい家の要望」がはっきりされていたので、決断も早かったですね。 5社の施工会社による競争入札では見積内容のミスや漏れがないかチェックし、一番図面と差異のないカクイホームにお願いしました。全体を通して、S様のお人柄もあり、センスの良いお住まいが出来たと思っています。 何より、お子様たちがとても喜んでくれているのでうれしいですね。

 

 

所在地 東京都・江戸川区
竣工 2008年6月
敷地面積 379.0m2(約114.64坪)
延床面積 153.20m2(約46.33坪)
ガレージ面積 23.31m2(約7.05坪)
愛車 1999年ニッサン・プレサージュ
設計 アルシプラン株式会社・榎本康三
施工 株式会社カクイホーム
プロデュース ザウス株式会社・ザウス東京店

 

ガレージのある家 vol.13 掲載

発行年月日:2008年7月15日
出版社名:株式会社ネコ・パブリッシング

 

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