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コラムColumn

【建築主の声】理想のガレージハウスづくりはプロデュース会社がアシスト。川西のガレージハウス

「『ザウス』さんが見積りをいろいろ取ったり土地の仲介業者と交渉をしてくれたおかげで、予算内におさめることができました。」

所在地/兵庫県川西市
敷地面積/219.14m2(約66.3坪)
延床面積/176.95m2(約53.5坪)
ビルトイン台数/3台
愛車/2008年式 フィアット500、2004年式 MVアグスタ・ブルターレ

 

クルマ2台を並列で収めるガレージハウスを建てたい!
しかしそのための土地はどう探せばいいのだろうか?
ガレージハウスの経験豊富な住宅プロデュース会社が土地探し、家の設計、
コストまで総合的に施主をサポートしたことで実現した例を紹介しよう。

雑誌 ガレージのある家 vol.21 掲載
photo / 平野 和司 text / Kota-TAKEUCHI(竹内 耕太)


1月に竣工したばかりのF邸にはガレージが2つある。間口6000mmのクルマ2台分のガレージと、バイク用のガレージ――後者は間口3500mmあり、一般的にはクルマ用としても充分に活躍するサイズだ。目下ガレージに収まっているのはフィアット500と、結婚の1ヶ月前に黙って購入したというご主人の愛機、MVアグスタ・ブルターレ。
 
▲ 上の写真。高低差のある土地に建つF邸。石積みだった部分を掘ってガレージとしたが、居住部分は奥にバックさせることでガレージへの負荷を減らし、工事コストを抑えている。
 
「後からガレージを増設するのは不可能な土地形状でしたので、欲しいクルマの購入を後回しにしてでも、最初にガレージにコストを回すことにしました。「お金はできたがクルマを入れる場所がない」では悲しいですしね(笑)」
 
▲ キッチン・ダイニングはご夫婦がゆったり過ごす空間。INAXのI型キッチンに化粧板を造作してある。テーブルは以前から愛用しているものだとか。
 
▲ 『ザウス』の見学会で奥様が見て気に入った紫色を1階の和室に取り入れている。ここは夏場などに寝転んで涼む場所として活用していく予定とのこと。
 
エントランスホールは家部分の1階まで吹き抜けとなっており、開放感も採光も充分な明るい空間だ。ここから眺める全面ガラス張りのガレージはショールームさながらに、愛車を引き立てる特別な空間となっている。見上げれば、1階へ上がる赤い階段の先には黒い階段がさらに2階へと続いていく。シンプルでスタイリッシュな空間構成を楽しめる、まさに趣味の城となっている。
 
▲ 高い吹き抜けと豊かな採光で広々と感じられるエントランスホールからは、ガラス越しにガレージの愛車の姿を眺められる。
 
▲ エントランスの赤い階段を上がると家の1階部分。この吹き抜け部分が採光と、視覚的な広さをもたらしている。
 
施主のFさんがそろそろマイホームを真剣に考えようと動き出したのは2年ほど前。第一条件は、雨に濡れずに出入りできるクルマ2台分のビルトインガレージがあることだった。ところが土地や建売住宅を40件くらいも見て回っても、なかなか良い物件には巡りあえない。そんな中、小誌『ガレージのある家』で存在を知ったのが、施主の立場に立って土地探しから建築家や施工会社とのやり取りまでをサポートしてくれる住宅プロデュース会社『ザウス』だった。
 
▲ 現在はクルマとバイク1台ずつを所有しているご主人。クルマが2台並んでも窮屈に感じないように、ガレージの幅は構造が許す限界まで大きく確保してもらったそうだ。
 
 『ザウス』の住宅見学会に何度も参加する間に、最初はガレージ以外に興味のなかったFさんも「自分ならこうしたい」と住宅部分のイメージもふくらませていったそうである。そして「格好良いな」と気に入った家の設計が、ガレージハウスの経験豊富な建築家・藤原誠司さんだった。そこで、設計は藤原さんにお願いしようと決めたそうだ。
 
▲ リビングは大勢の友人が来ても楽しめるように広くした。隠れ家的なバーで飲むような、すっきりと落ち着いた雰囲気がお気に入り。
 
土地の候補が見つかると『ザウス』のプロデューサーと建築家に相談し、理想とする住まいに適しているかどうかチェックしてもらった。最終的に決まったこの土地は南向きで、駅まで徒歩10分と通勤に便利。そして何より前面道路が坂ではなくフラットであることが、2台並列駐車のガレージという要望にベストマッチだったのだ。
 
ただし段差のある土地形状がネックで、ここにガレージをつくるのにどれだけコストがかかるか、それが問題だった。当初は少し予算オーバーで断念しかけたが、「『ザウス』さんが見積りをいろいろ取ったり土地の仲介業者と交渉をしてくれたおかげで、予算内におさめることができました」。
 
▲ コンクリート打ち放しのクールな印象のガレージにはあらかじめライティング、換気扇、水道、電源などを確保し、作業性と快適性を確保。
 
F邸はガレージの上に家を載せるのではなく、両者を別々の構造とすることでガレージ部分への構造的な負荷を減らし、工事コストを大幅に抑える設計となっている。それでいながら、ガレージから家へと上がる外階段と、2階への内階段は一体化してデザインされ、コストダウンとスタイリッシュさを同時に実現しているのも面白い。土地・設計・施工をトータルでコストコントロールしてくれる『ザウス』と藤原さんのコラボレーションが、このカタチに結実しているのだ。
 

ガレージハウスの施工例はこちらから

 

藤原誠司さん

F様からのご要望は、クルマ2台とバイク1台、またはクルマ3台分のインナーガレージ。それとご夫婦2人暮らしなので食事もくつろぐのも一緒に行動する場合が多く、リビングとダイニングキッチンを一緒にする必要はないとのことでした。約1.8mの高低差のある敷地にガレージを設けるために、道路側の盛土部を掘り込みガレージを配置し、奥側の切土部に住宅部分を配置しました。高低差や、3台分のガレージ、ダイニングキッチンとリビングを分けるなど、複雑になりがちな空間レイアウトを、玄関や階段を真ん中にもってくることで動線がコンパクトになり、すっきりとさせることができました。バルコニーとして使用している玄関屋根が、空間的にも正面から見るデザイン的にも広がりをもたせていると思います。

 

F様とは土地探しからお手伝いをさせていただきました。土地が見つかる前から見学会に何度も足を運んでいただいたお陰で、この特徴のある土地が見つかった時も、建築家の設計ならではの「面白いものができるのでは?」と前向きに考えいただくことができました。ガレージハウスにとってデメリットとなりがちな土地の高低差をうまく活かし、この敷地ならではのダイナミックな空間を持つ家が実現しました。

 

ここがお気に入り
余裕をもったガレージと広々くつろげるリビング。

ちょっと失敗
今のところ、特になし。

読者へのアドバイス
いろんな家やガレージを見て参考にしたら、イメージもしやすくなると思います。

 

所在地兵庫県川西市
竣工2011年1月
敷地面積219.14m2(約66.3坪)
延床面積176.95m2(約53.5坪)
愛車2008年式 フィアット500、2004年式 MVアグスタ・ブルターレ
設計一級建築士事務所 フジハラアーキテクツ・藤原 誠司
施工建築工房 アクトホームズ
プロデュースザウス株式会社・ザウス大阪店

 

ガレージのある家 vol.21 掲載

発行年月日:2011年4月18日
出版社名:株式会社ネコ・パブリッシング

 

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